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男性の不妊症


不妊症 男性の不妊症 2人目不妊

男性の不妊症が増えている?

最近、環境ホルモンの影響やストレス社会の影響で男性不妊が増えているという報告があります。

または、以前は不妊症は女性の問題と言われてきたのが、最近、男性も不妊症の検査や治療を受ける人が増えたために、そう感じるのかも知れませんが、 実際、不妊症の原因は女性と男性とではほぼ同じくらいなのです。

お子さんを望むのでしたら、ぜひご夫婦一緒に治療を受けて下さい。

男性の不妊症とは?

男性の不妊症の多くは、精子の濃度や運動率が問題になります。


WHO(世界保健機構)の基準値

1.精液の量が2ml以上
2.精子の濃度が1ml当たり2000万個以上
3.直進運動する精子の率(運動率)が50%以上
4.正常な形の精子の率が30%以上
5.精子の生存率が75%以上

どれかが1つでも下回ると不妊の恐れがあるとされます。


日本人の健康な男性のうち、この基準を満たすのは、34人中1人しかいないという研究結果もあるようですが、全ての基準を満たしていないと絶対に赤ちゃんができないというわけではないので安心して下さい。
きちんと原因を見つけ、適切な対処(治療)をすれば、妊娠の可能性は多いにあるのです。


男性不妊の原因

造精機能障害(精子を作る機能に問題がある)
•無精子症・・・精液の中に、精子がまったく無い
•乏精子症・・・精液の中の精子の数が少ない
•精子無力症・・・精子の運動率が悪い
•精子奇形症・・・精子の奇形が多い


精路通過障害(精子を運ぶ機能に問題がある)
•閉塞性無精子症・・・精管の一部が欠けたり、狭いため精子が通過できない
•精巣上体炎・・・結核や性行為感染症などによって精巣上体炎(副こう丸炎)を起こし、精管がふさがった状態
•逆行性射精・・・精液がペニスの方に流れず、膀胱へ射精されてしまう


性行為障害(性行為がうまくいかない)
勃起障害、射精障害、腟内射精不能 など


このような症状の要因は、先天性の場合と、後天性の場合があります。

先天性の場合は、遺伝によるものや、胎児の時の成長過程で何らかの影響を受けたことよるものです。
後天性による場合は、病気や薬によるもの、ストレスや肥満、アルコールによるもの、外傷などによるものです。

精子は、下記のようなホルモンの流れで作られるのですが、このどこかの部分に問題があると、正常な精子を作ることが出来なくなります。

脳の視床下部…GnRH(性腺刺激ホルモン放出因子)
 ↓
下垂体…FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)
 ↓
精巣…テストステロン


ご夫婦で一緒に治療をしましょう

不妊症の原因は、男女でほぼ同数です。
お二人の赤ちゃんを望むのですから、お二人で一緒に検査・治療を受けましょう。

それには、ご夫婦でよく話し合う事が大切です。
どちらかに責任を押し付けたり、プレッシャーをかけたりするのはおかしなことです。

原因が、女性側であっても男性側であっても、これはお二人の問題です。 お互いを励まし、協力して下さい。


男性の不妊外来も増えています
産婦人科だけでなく、泌尿器科で男性の不妊症を診る病院も増えているようです。
また、男性の不妊症の検査は、女性に比べて苦痛が少なく簡単です。基本的に保険も適用されるようですので、 ぜひ、積極的に相談してみて下さい。


当院では、病院で原因不明と言われたご夫婦で、めでたく妊娠された場合のほとんどが、ご夫婦ともに治療を受けた方です。

最初は、だいたい女性だけでみえることが多いのですが、ご主人も一緒に治療を受けた方が良いとアドバイスをし、ご夫婦で治療を始めると、まもなく妊娠することが本当に多いのです。


原因は体の歪みかもしれません

病院で検査したけど、原因がわからない。これと言って心当たりがないのに性行為が上手くいかない。などの場合、体の歪みが原因かも知れません。

骨盤が歪んでいると、内臓も悪影響を受けます。
女性の場合は、子宮が捻れたりして赤ちゃんが育ちにくい環境になっていることが多いのですが、男性の場合も、骨盤が歪んでいることで、生殖器が正常に働かなくなることが多いです。

また、上記でもふれましたが、精子を作るためには、正常なホルモンの分泌と伝達が必要です。
頚椎に異常があると、脳の視床下部や下垂体で上手くホルモンが分泌されなかったり、伝達されなくなったりします。猫背やストレートネックの人は要注意です。

生殖器の問題だからと、その部分だけを治療しても、効果がないことも多いのです。
体の歪みは、思いもよらない部分に症状がでたりするからです。

また、体調によって、精子の質は大きく変わります。
毎日のお通じも、体調が悪いと下痢をしたり便秘になったりしますね。体調が良い時は、お通じがスムースですし、便の質も良いのです。
精子にも同じ事がいえます。

また、精子は排出しなければ新しい精子は作られません。出来るだけ頻繁に射精した方が、精子を作る機能も活発になり、精子の質も上がります。

骨盤の歪みを整えると、生殖器を含めた内蔵全体が正常に動くようになり、体調が良くなります。
体調が良いと、気持ちも前向きになります。

当院では、ご夫婦で治療を受け始めて早い時期に妊娠されることが多いのですが、骨盤を整えることによって体内環境が整ったことも当然ながら、ご夫婦で話し合い、一緒に治療を受けようという前向きな気持ちもとても大きく影響していると思います。


自分で気をつけること

体を冷やさないこと
女性には良く言われますが、男性も体を冷やさないようにしましょう。
体の冷えは、女性の場合は子宮に現れることが多いですが、男性の場合は、腎臓に影響が出ることが多く、腰痛や勃起不全を引き起こします。
また、体が冷えていると、ホルモンを調整する自律神経が乱れます。


適度な運動をすること
適度な運動は、新陳代謝を活発にし、体のリズムを整えます。
また、筋力を維持し、体の老化を遅らせることが出来ます。
ストレス発散にも役立ちます。

ただし、過度な運動は逆に体を壊すことになりますので注意してください。


定期健診をうけること
定期的に検診を受け、自分の体の状態をチェックしておきましょう。

課題がある場合は、その改善に努力すること。例えば、肝機能が低下していたらアルコールを控える、中性脂肪が高ければ、食事内容を見直すなど、生活改善をしましょう。


 
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